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文前辅文
凡例
刊行の辞
序章
一 研究の背景
二 研究の視座
三 本書の構成
第一部 既定構図の超克̶̶〈脱中心化〉の試み
第一章 戦争はいかに語られるか——「首が落ちた話」と「将軍」をめぐって
はじめに
一 「一兵卒」との関連
二 他者への寄り添い
三 語り・記述への不信
四 重層的に語られる戦争
五 戦争に歪められた人間性
おわりに
第二章 「アグニの神」論——童話の舞台としての〈魔都〉
はじめに
一 「失敗作」としての「妖婆」
二 テクストにおける時代要素
三 「印度妖婆」と「書生遠藤」の構図
おわりに
第三章 「第四の夫から」論——「僕」の造型をめぐって
はじめに
一 逆転した視点
二 〈さまよへる〉ことの意味
三 「ユートピア」の不在
おわりに
第四章 「桃太郎」論——中国旅行と批判精神
はじめに
一 「桃太郎」像の系譜と芥川
二 「鬼が島」のイメージ
三 芥川の桃太郎像
おわりに
第二部 女性表象に託したもの̶̶〈失われたもの〉への憧れ
第五章 「舞踏会」論——語り直された他者の視線
はじめに
一 見られる側から見る側へ
二 翻訳史から見る「中国人」表象の変容
三 結末部の改稿について
おわりに
第六章 「南京の基督」論——病い言説の内実をめぐって
はじめに
一 「艶情趣味」への傾倒
二 金花の「恋物語」と典拠
三 病い描写に託された批判
おわりに
第七章 「奇怪な再会」論——「狂気」の両義性をめぐって
はじめに
一 中国古典文学との関わり
二 お蓮の造型と「狂気」の意味
三 抑圧された主体性——「狂気」のもう一つの側面
おわりに
第八章 「お富の貞操」論——近代化された都市と身体
はじめに
一 物語空間と性的なまなざし
二 お富の造型——「野蛮な美しさ」
三 近代化された都市空間と身体
おわりに
第九章 「湖南の扇」論——変容する中国人女性像をめぐって
はじめに
一 相対化された「僕」の眼差し
二 元留日青年——譚永年の造型
三 「扇」のメタファー
おわりに
終章 まとめと今後の課題
参考文献
初出一覧(本書にまとめるにあたり、それぞれ修正、加筆を施している)
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